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【十三機兵防衛圏】レビュー。SFと愛と友情とロマン溢れる名作。【ネタバレなし】

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根強いファンを持つ制作会社ヴァニラウェアの最新作【十三機兵防衛圏】のクリアまで遊んだ感想です。とにかくプレイ後感の良い、心地よいゲームでした。ストーリーが核となるため極力ネタバレには配慮しますが、全くゲームの情報や触りなども知りたくないという方はご注意ください。

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少年少女を中心に語られる群像劇

 

 

 

ヴァニラウェアとは

十三を語る前に、まずヴァニラウェアという会社について少し語っておきます。

人気ゲームを多数制作するゲーム制作会社で、トップの神谷さんは少しぶっとんでいる方で(褒めている)とんでもなくこだわりが凄い。とにかく納得するものを作ろうとする姿勢が凄まじく、ここまで妥協せずゲームを作る会社は他にないのではというくらいのところです。

ゲームの細部に至るまで描き込みもものすごく、2Dグラフィックの一つの頂点とも言えるのではないでしょうか。ヴァニラウェアファンにはゲームに出てくる料理の美味しそうなビジュアルなどもお決まりとなっています。

今までは比較的アクションゲーム寄りのジャンルが多く、今回のようなジャンルは初めて・・・というか、十三機兵自体があまり他に類を見ないようなジャンルなんですよね・・・。

とにかく、描き込み、こだわりが凄く、会社が傾こうが妥協せずゲームを作るようなゲーマーなら支えたい会社、それがヴァニラウェアだと思っています。

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とにかくキレイな画面が続くことになります

そんなヴァニラウェアが作るゲームの最新作が今からレビューする【十三機兵防衛圏】なのです。

 

十三機兵のジャンルは?

アドベンチャー+シミュレーションというか、アドベンチャーパートで13人の主人公の物語を各方面から追っていくのと、襲ってくる謎の怪獣と戦うシミュレーションパートを切り替えて進めていくことになります。

具体的には

・追想編(アドベンチャーパート)

・崩壊編(バトルパート)

・究明編(アーカイブス)

の3つに分かれていて、それらはいつでも切り替えてどちらからでも遊びすすめることができます。

例えば最初からバトルパートを進めまくってひたすら怪獣との戦いを楽しむこともできるし、キャラクターのストーリーを進めて、この世界の秘密に迫ることもできます。

ストーリーパートは13人の主人公がいるのですが、最初から全員でているわけではなく、順番にプロローグを進めていくと開放されていくので、ひとまずはプロローグをみてゲームの流れがわかったころに全員開放されるような仕組みです。

追想編

キャラが全て開放されたらあとは誰から進めても自由なので、気になる部分からプレイできるのですが、ある程度ストーリーの下地として楽しめるように、例えばAを50%まで進めるとロックがかかってBのストーリーを50%までクリアしないといけない、みたいなところも出てきます。このロックがいいところでかかって、でもそのBとも密接に関わっていたりするので一度ストーリーを進めるとなかなか辞め時が難しいんですよね。

ストーリーのジャンルとしてはSF。

ただSFでも色々なSFがありますが、SF欲張りセットといいますか、SFストーリーの宝石箱や!みたいな感じで、僕が今まで見聞きしたSFのワクワクする要素がとにかくこれでもかというくらい詰め込まれてます。

キャラ一人一人に物語がありつつ、しっかりと進めていくとどんどん一つの壮大な物語に収束していくのですが、それに勝るスピードでどんでん返しがボロボロ出てくるんですよね。そんなにどんでん返しする?ってくらいどんでん返しされる。

もう流石に驚かないでしょってところからでも驚かせるような展開の連続で、でもしっかり最後にまとまってくるキレイな流れ。本当に凄い。

色々とネタバレに繋がりそうで内容には触れられませんが、終わり方が好き過ぎて、プレイ後感が気持ち良すぎて、いいゲームだったなぁとしみじみ思えるゲームでした。

崩壊編

ロボットに乗って怪獣と戦うシミュレーションパート。ここから始めると、そもそもどうしてロボットに乗れるのかとか、怪獣ってなんぞやって話なんですが、それもだんだん紐解かれていきます。

で、そのバトル自体も面白いんですよ。オマケとかじゃなくて、しっかりとメインのゲームモードなんです。

誤解を恐れず言えば、アクティブなガンパレードマーチというか、タワーディフェンスRTSなゲームシステム。

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画面としては多少地味でも、面白さは抜群。

この真ん中にあるターミナルを目指して怪獣が各方向から攻めてくるので機兵を操作して怪獣を殲滅していくのがゲームの目的。

怪獣も地上から空中から、色々なタイプが攻めてきて、こちらもそれに合わせて応戦する必要があります。こちらも機兵を操作して戦うことになるのですが

・戦場に出て戦えるのは13人のうち6人まで

・最初は戦場に2回出ると一度休む必要がある(強化で多少緩和できる)

・戦場に出ない機兵は設定された武装でオートでターミナルの防衛に回る

・機兵は第一世代から第四世代まであり、兵装などもそれぞれ違う

これらに加えて、キャラクター固有のスキルや装備する兵装なども自分で選んで戦うことができます。

兵装もミサイルからレールガンみたいな武器から、ガーディアンなどの囮を出したり、ミサイルを防ぐバリア的なものを出したりと色々あるので怪獣に合わせて戦うのが楽しいんですよね。

なんとなく字面だけだと難しく見えますが、一度遊んでみるとすぐ慣れますし、戦闘の難易度は選べるので苦手な人も安心です。ゲームを進行すると機兵の強化もできるので育成としての楽しさがあるのも◎。

怪獣はたくさん出てくるのでそこにミサイルとか打ち込んで一気に殲滅したりするとめちゃくちゃ気持ちいいですよ〜!

究明編

ここはアーカイブスで見たイベントを回想したり、ゲームに関連するワードを調べたりできます。

十三機兵ではかっこいい場面から感動する場面、謎が綺麗に晴れていく場面など色々あるのでそこを改めてじっくりと見ることができるのは嬉しいですね。

物語のある部分で見える各キャラクターの機兵起動シーンは軒並みかなりお気に入りです。テンションが上がるシーンですね。

各キャラクターの起こったイベントが時系列でまとめられていくのでプレイしたあと、改めてどういうことなのか全体を整理することができます。

 

ざっくりとしたプレイ感想、まとめ

ここからはネタバレに配慮しつつ、ある程度自由に感想を書いていこうと思います。

ヴァニラウェアさんのゲームは今のところ全てプレイさせていただいてますが、今回の発売前は少し不安はあったんですよね、正直。

今までとちょっと毛色の違うジャンルではありましたし、アクションじゃないんだ〜みたいな気持ちもあったんですが、完全に杞憂というか、十三機兵でよかったなと思いました。シミュレーションゲームも好きってのもありますが、シミュレーション好きじゃない人も楽しめると思います。戦闘自体も面白いですし、前述の通りすっとばしたい人は難易度下げればサクサク進めますし。

最初は戦闘が楽しくて戦闘ばっかしてたんですが、ストーリーが進んでくるとストーリーが気になりすぎて早くストーリーの先を見せてくれー!ってなって前半と後半でモチベーションが逆転してましたね。

序盤の部分でも、あとで謎を知った後で見ると、新しい気付きがあったり、とにかくうまくゲームにしたなーというくらい詰め込まれたストーリーでした。これまとめるの大変だったろうなー。プロット考えてる段階で訳わからなくなりそう。

途中けっこうハラハラする部分もあったんですが(どういう意味かは伏せる)クリアして、とにかく気持ちよく終えられて良かったです。そのうちしっかりと配慮しつつ、完全なネタバレ感想も書きたいところですね。重要な部分、ほとんど書けないので・・・w

 

ということで個人的にはかなり大満足な十三機兵防衛圏。

オススメな人としては

・SFやミステリー系などのストーリーが好きな人

・シミュレーションゲームが好きな人

・希望のあるストーリーが好きな人

・キャラクターを好きになれる人

 

逆にあまりオススメできない人は

・明確にキャラ同士がくっつく描写があるのが嫌な人

・とにかく鬱エンドじゃないと嫌な人

とかですかね〜。

 

自分としては少しシミュレーションが苦手かな〜なんて人でも恐れず飛び込んでぜひ遊んでほしい名作でした。もはや信者的なところもありますが、ヴァニラウェアさんのゲームは安心してプレイできますね。

ちなみにクリアまで約40時間くらいでした。ほぼトロコンと同時くらい。結構じっくりプレイしていましたのでだいたい平均くらいかなーと思います。そんなに大変なボリュームでもないと思うので、オススメの一本ですよ〜!

 

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