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【全ルートクリア】AIソムニウムファイルレビュー。打越さんの作品の中でも一番好きかもしれない。【軽微なネタバレあり】

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9月19日にスパイク・チュンソフトさんから発売された『AI:ソムニウムファイル』のクリア後レビューです。ストーリー等に関してはネタバレしませんが、公式で出ているような情報や、ちょっとしたゲーム全体の雰囲気、打越さん作品関係で少し今作にも触れたりするので軽微なネタバレありとしています。1ミリも内容を入れたくないという方はクリア後また来ていただけたら嬉しいです(´ー`)

 

 

 

 

 

 

AI:ソムニウムファイルの個人的点数【95】点!

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いやー、面白かった!最近アドベンチャーゲームをプレイする機会が減っていたのでプレイ前はちょっと最後まで遊べるかな・・・と若干不安な気持ちもあったのですがプレイしてみたらクリアまで寝る間も惜しんで遊んでしまいました。それくらい熱中できた。アドベンチャーらしいアドベンチャーが遊べたなという感じ。

個人的な好みを加味していえば100点をつけてもいいくらいではあるんですが、ちょっと部分部分でゲームの処理的な意味で重くてテンポが悪い箇所があったり(ゲームのテキスト自体のテンポはものすごい良いです)、いいキャラなのは間違いないのですが応太にイラっとしたり、今後の作品への期待も込めての5点です。

アドベンチャーゲームが好きな人はもちろん、前述の通りちょっとアドベンチャー系のゲームから少し離れてた人もぜひ遊んでほしい、そんな一本でした。

 

今作の良かったところ

まず、ストーリー。打越さんの作品では結構オカルト系とかSF、超常現象というようなこともお話に入ってきますが、そういうのが好きな人はぜひやるべきですね。

今作も事件の捜査のために、対象の人物とシンクして夢の中に入り、事件のてがかりを探すことになるのですが、これもうまくお話とゲームシステムが絡んでるなーと。何回か泣いちゃったよ。

そして所謂テキストを読み進めるパートとソムニウムパートの切り替え、テンポがものすごく良いんですよね。このテキストのテンポの良さが一気にクリアまで行けた要因かも。やめどきに困るタイプのゲームですこれは。

こう、1章とか同じお話が長ーく続くタイプのものってだんだんだれたり疲れたりすることもありますが、場面切り替えがスムーズでいいところで切り上げて次に行くので自分の興味が薄れる前に次に行けるんですよね。このテンポ感はさすが!

この手のゲームはネタバレできないので話の中身には触れられませんが、ルートを進めていくごとに「こいつ怪しくね?」ってのが色々出てきつつ、それらを納得させる回収の手法は良かった。そして特に次回作を匂わせたりせず、ちゃんと綺麗に本作1本でまとまっているので、そこも安心ですね。

そして同じく大事なキャラクターですが、これもでした。

コザキユースケさんのイラストが可愛いのはもちろんですが、キャラの個性とか声とか諸々良い。アイボゥ可愛すぎかよ。というか月並みですけど、皆良いキャラです。本当に。

あせとんちゃんことイリスも可愛いし、みずきも生意気だなと思ってたら最後泣かされたし、ボスも良い人だし、瞳は幸せにしてあげたいし、ホワイトな組織の組長、猛馬もまさかこんないいキャラだとは思わなかった。

あと応太は母ちゃん大事にしないとぶっとばすかんなマジで

メインサブ含めて魅力的なキャラばかりで、やっぱりキャラって大事だなって思いましたよね。

そして何より主人公である伊達がスゲー良いキャラしてるんだ。

ミステリアスでクールなやつかと思ってたらそんなことはなかったぜ!いや、カッコいい場面もかなりあるんですけどね。基本熱い男だし。

ただ、それ以上にネタというか下ネタというかお笑いな要素がめちゃくちゃ多い。熱海行こう。でも、それがあるからこそ物語全体の空気感がじめじめしなかったというか起きてる事件的には凄惨な場面もかなりあるのに、伊達にかなり救われてるところはあります。

この辺はもっとシリアスで重い雰囲気が好きな人には評価が分かれるところかも。ちょ~っと能天気~。

とにかくキャラクターは好きな子ばっかりでした。アイボゥがマジで欲しくなるので早く技術の完成を急いでください。切実です。

それからゲームシステムも基本的に親切にまとまってます。クリアまで特に迷うことなく行けるんじゃないかな。オートやスキップ、フローチャートなどアドベンチャーらしい基本要素はバッチリ。

トロフィーのためにちょっと色々探すときに少し手間取ったくらいかな。流れ的にはエンディング>ほかのエンディングって感じで進んでいけるので何周もしないといけないっていうか1周の途中途中に個別エンドがある感じです。

ソムニウムパートも色々ワードを取る順番とか考える部分もあったりして、それが少しゲーム性を高めている感じ。最初ちょっと面倒なのかな?と思いましたが、そうでもなかったです。

あんまり話の内容に触れるとネタバレになってしまうので、ちょっと話していい部分とダメな部分の選定に困るところなので、とりあえず良いところはこんな感じ。

ちなみに自分のトロコン時点ではプレイ時間は約25時間程。すげー早く読んだり、もっとじっくり読むと変わりそうですが、基本はクリアまで2,30時間って感じですかね。

 

今作の気になったところ

では、お次は気になったところ。

といっても95点つけてますのでほぼ不満はないんですけど、強いて言えば冒頭で書いた動作が重いのについて。

収集のためや、ちょっと気になる部分を読もうとして戻ってスキップしたりするときにスキップしてるのにちょっと待つ時間とかちょこちょこ出てくるんですよね。

後は気になったとかではないんですけど、最近の打越さんの作品だといわゆる謎解きがコンテンツのメインの一つである作品が多かったのでその部分に魅力を感じてた人は今作はちょっと肩透かしを食らうかなと。

自分も謎解きは好きですけど、こういうアドベンチャーメインのゲームも良いなと思うのでこれはこれでベストな形の一つかなと思います。

お話の良し悪しは好みの問題も多分にありますし、Z指定のゲームなのでしっかりグロな部分はしっかりグロしてるのでそういうのが本当に苦手な人はやめたほうがいいと思います。本当に個人的にはそれくらいかなぁ。

 

まとめ

結構内容に関して褒めてばっかりでしたが。この手のゲームは好みと、あとはゲームをゲームとして楽しめるかどうかってかなり重要だと思うんですよね。

例えば、内容は省きますが敵との戦闘シーンが何度かありまして。

雰囲気はともかく実際はかなりギャグというか突っ込みどころも色々あるんですけど、そこで「いやいや、どういう状況だよこれ」って突っ込んじゃう人なのか、「どうしてwww」って楽しめるのかどうか。前者の人はちょっと楽しめない部分もあるかもしれませんね。

言うまでもなくこれはゲームです。色々とオカルト関連のリアルネタも入っていてそういうのが好きな人なら楽しめる点も多数ありますが、大前提としてゲームを楽しむ心があるかどうかという。

 

もし、プレイ前のあなたがこれを読んで、ゲームを楽しむ心を持っているのであればぜひプレイしてみてください。アドベンチャーゲームとしてオススメできる1本です。

 

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